K-POPアイドルにおける「センター」とは、「グループの真ん中にいる人」のことです。
今回はK-POPにおけるセンターについてザックリ説明をしてみたいと思います。
みなさんは、自分の推しグループのセンターは誰かわかっていますか?
間違えやすいのがセンターとポジション。これは基本的には別モノです。
K-POPは、日本のアイドルと違ってポジション決めがなされており、メインボーカル、メインダンサー、メインラッパー、サブボーカル、リードボーカル、リードダンサーなど「役割」がついています。
各メンバーはポジション=パフォーマンスの役割が決まっていますが、その役割とは別にセンターと呼ばれるメンバーがいます。
そのパフォーマンスにおける役割を担いつつも、グループの顔となる「ど真ん中の人!!」を担当するのが「センター」です。
パフォーマンスで中心人物となり、またパフォーマンスの顔になっている人ですね。
センターがわかりやすいグループであれば、最後のポーズで真ん中にいる子、集合写真で真ん中の子など、扱いが分かりやすいのでその子がセンター担当だとわかります。
グループが成熟してくると写真撮影の時は割と立ち位置ランダムになるのは最近の傾向ではありますが、パフォーマンスではやはり役割分担されていることが多いです。
一方で、この「センター」、パフォーマンスだけ見ていても誰がセンターなのかわかりにくい場合が結構あります。
逆に、センターというものが重要と言いつつも、パフォーマンスやMVを見た時になぜセンターが誰かすぐに分からない時があるのか?
それは最近のK-POPのパフォーマンスでは、色んなメンバーがセンター(中央に来て)で踊ったり歌ったりすることが多いからです。
サビでセンターに立つメンバーが誰なのか注意して見ていると、1番と2番で違うメンバーが立っていたり、この曲はこの子がサビ担当だったけど次の新曲では別の子なんてパターンもざらにあります。
ちなみに、サビの時に真ん中になっているメンバー=センターではありません。
(Kポ歴浅い人が勘違いしやすいところ)
また、曲ごとにセンターが変わるグループもあります。
韓国のオーディション番組(サバ番)視聴者はよくご存知かと思いますが、曲ごとにコンセプトに一番合うメンバーがセンターに選ばれることが多いですよね。
デビュー組でもそういうグループはあります。
ただし、これもサバ番あるあるで学んだのですが、やりたいだけ、ビジュアルが良いだけ、曲やコンセプトに似合うだけ、歌やダンスが上手いだけでは務まらないのがセンター。
実力やビジュアル担当だから、人気があるからといって立てるポジションではないようです。
サバ番では、視聴者から見れば「この子がセンターで全然悪くないじゃん!?」って思ってるセンター担当がバンバン交代させられていくことが多々あります。
明らかに人気メンバーなのに、明らかに上手いのに。
その様子からもセンターの存在がその曲の仕上がりを左右し、その曲にとってどれだけ大きな役割を担っているのか、センターと曲のマッチ具合がいかに大事かがよくわかります。
その子が単品で見ていいかどうかじゃないんでしょうね。
センターは曲の世界観を体現し、ステージでセンターとしてインパクトを残さなければならない。
歌やダンスやビジュアルが良いだけじゃダメだなんて、ホントK-POPってハイレベルで厳しい世界ですよね…
ちなみに私が「この人は圧倒的センターだなぁ!!」と毎度溜飲が下がるのはNCTのテヨン。
MVを見ていただくと、あれほど華やかで実力もキャラも強烈なメンバーが揃っていても、23人が勢揃いしてもテヨンがTHEセンター!花形!って一発で実感すると思います。
ネオでは実際はマークがセンターかもしれませんし、2022年現在かなりマークのセンターぶりは急成長していますが、各ユニットを見てもテヨンのセンターっぷりは健在です。
なんていうか、もう目にも記憶にも残っちゃう。
ビジュアルはもちろんだけど、キラーパートのみならずやっぱり曲の中にいて曲の完成度は彼にかかってると感じるというか。
やはりセンターはグループの顔!
一方で、デビュー済みグループでセンターが目立たなかったり、誰がセンターなのかわからないグループも確実にあります。
それを全員同じくらい上手い(全員センター級的な)と捉えるか、ボヤボヤしてると捉えるか…正直難しいところだと思います。
多数のK-POPのライブに参戦してきた雑食&ステージオタクの私個人的視点としては、センターがインパクト与える舞台のほうがオーディエンスが沸く。これは間違いない。
客だれしもが明らかに沸ける「見せ場」ができるし、そういうシーンは伝説のステージとして話題になることが多いからやっぱりセンターは大事だと思います。
また、グループ箱推しの人からすれば一人だけ取り上げたり格差が出るのはちょっとな…と思う人もいるかもしれません。気持ちは分かります。
しかしK-POPにおけるセンターは、ただの人気商売のためだけでなく、スポンサーやグローバル戦略にも重要とされる存在です。つまりグループ人気だけでなく巨額を動かすパワーがあります。
夢を壊すようですが、韓国のアイドル産業においていかに利益を出すかは重要でグループの存続を決める重要な指標。
本人だけでなくグループ全体の存続を左右する要になることも大いにあるのです。
例として、挙げたいのがASTRO。
ASTROは、
MJ:メインボーカル
ジンジン:メインラッパー
ウヌ:サブボーカル
ムンビン:リードボーカル
ラキ:リードラッパー、メインダンサー
サナ:リードボーカル
という感じで各ポジションを各メンバーが担当していますが、ASTROでは色んな面においても不動のセンターはウヌさんですね。
ウヌは正直歌もダンスも上手いとは言えません。
しかし、彼がセンターを担当してきた価値は、今のASTROの人気やウヌの活躍ぶりを見ても明らかだと思います。
センターがグループの色を決めて、世界観を作り、価値まで決めることがある。
ちなみに、天下のBIGBANGに所属するK-POP界孤高の王者G-DRAGONですが、彼は自分が出過ぎるとあまりにも自分にだけスポットライトが当たってしまうため、ステージではめちゃくちゃ控えめにしていたそうです。
それでもカリスマ性と人を惹きつける力がすごいのですが、そういう自分の力やグループのパワーバランスを冷静に理解し、自分が控えめに立ち振る舞うことで、本来実力を持つ他のメンバーを輝かせたのです。
でも、その後全メンバーがK-POP界トップクラスの不動のカリスマアーティストになったのですから、やはりG-DRAGONのプロデュース力はとんでもないなと思います。
結果として、BIGBANGはメンバー全員がソロでもドームやスタジアムライブを敢行できるブランド力を持ちました。
(ただ、センターポジションに絡んでこんなケースを生み出したのは後にも先にもBIGBANGだけでしょう…ほかのグループはやっちゃダメっていうかやる意味もないだろうね笑)
以上がK-POPにおけるセンターのザックリな説明です。
が、このブログを書きながら、ちょっと思ったことがありました。
全Kドルを愛する者として、これだけは言わせほしい。
「センターがグループの主役ではない」「センターを引き立てるためにグループがあるわけでも、他メンバーが脇役なのではない」ということを!!
アイドルは誰しも自分が輝くためにステージに立っていると思います。
当然グループデビューが多いけど、本来は主役がいて引き立て役がいるなんて考えはないはずだし、グループよりもまず自分の夢のために、自分がステージでスポットライトを浴びるために練習生を始めたはずです。
アイドルは皆、チャンスがあるならソロで自分の力を試してみたいはずだしその情熱を持ってるはずで!
そもそも私はセンターや王道人気メンバーに落ちることはまずないので、基本的にサブポジションが推しになってることがほとんどです。
どれだけ人気メンバーにスポットライトが当たっても、自分の推しガン見です。
でも、センターについ心奪われる人もいるでしょう。
見せ場が多いですから。
そんな時は、自分を責めずにセンターの魅力をしっかり味わっていいと思います。そういうポジションなんで(笑)
あと、そんな時のために韓国にはチッケムという素晴らしいシステムがあります!
ウッカリ(?)センターに目を奪われたとしても、後追いで推しの素晴らしいシーンを見ましょう(笑)
そもそも、センター関係なくK-POPアイドルは魅力爆発のパフォーマンス集団なので、良いモノは良いと受け取っていいと思います!!我々オタクもまずは自分のインスピレーションを信じて!!楽しく推し活しましょう!!
ではまた何かあればブログ更新します~アンニョーン!
※私の情報はKポペン歴16年の中の経験からの話なのと、こういうのはどんどん変化していくものだと思うのでご参考までに!